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「良心」は捨てろ。アラブの商売至上主義と、変貌する在住日本人のリアル


1. 商売は「聖域」ではなく「剥き出しのゲーム」である

日本では商売を「道徳」や「良心」と結びつけますが、アラブでは完全に切り離されています。彼らにとって商売は、知恵と力を尽くして利益を奪い合う**「サバイバルゲーム」**です。

ボッタクリは「知恵の報酬」: 相場の数倍で売るのは不誠実ではなく、相手の無知を突いた「商才」として称賛されます。

「定価」の不在: 相手の時計、靴、話し方を見て、その場で最高値を提示する。金融機関の窓口ですら、相手のステータスや「今いくら儲けさせてくれるか」で手数料や対応のスピードが変わるのは当たり前です。

2. 「今」がすべて。「将来」という幻想に価値はない

「今は損をしてでも、将来の信頼を築く」という日本の投資的思考は、アラブでは通用しません。

将来の無保証: 彼らにとって未来は「神のみぞ知る(インシャアッラー)」領域。1年後の利益の約束より、今日手元に入る1ドルの現金こそが唯一の真実です。

信用は「過去」ではなく「現在の力」: 日本のような長年の付き合いに基づく信用は希薄です。「今、力があるか」「今、金を持っているか」がすべての判断基準となります。

3. 現地日本人の「アラブ化」という生存戦略

興味深いのは、日本から来た駐在員や起業家も、長く住むほどにこのドライな価値観に染まっていくことです。

「良心」のアップデート: 日本式の「誠実な対応」が、現地では単なる「カモの行動」として搾取されるだけだと気づき始めます。

ドライな合理性: かつては将来の利益を説いていた日本人も、次第に「今、この瞬間の条件」を一歩も引かずに詰めるようになります。

変貌の背景: 「明日にはルールが変わるかもしれない」「担当者がいなくなるかもしれない」という不確実な環境下では、日本式の長期視点よりも、アラブ式の「目先の利益最大化」の方が圧倒的に合理的だからです。

4. 徹底比較:アラブ(適応日本人含む)vs 日本

【価格・条件】

アラブ: 相手次第で決まる。交渉は必須。

日本: 誰に対しても公平。定価への信頼。

【時間軸】

アラブ: 「今、この瞬間」のキャッシュが絶対。

日本: 「未来の継続性」のために今を尽くす。

【商売の目的】

アラブ: 利益の最大化。負ければ自己責任。

日本: 社会貢献と三方よしの調和。

まとめ:生き残るために「当たり前」を捨てる

アラブのやり方を「不誠実だ」と批判するのは簡単ですが、それは日本の安定した社会構造が生んだ甘えかもしれません。

現地で成功している日本人は、日本の良心を捨てたわけではなく、**「商売のルールが根本から違う」**ことを理解し、アラブ式のドライな合理性を身につけた人々です。

「未来の約束」なんて何の意味も持たない場所で、どうやって「今」の利益を掴み取るか。その冷徹なまでのプロ意識こそが、中東ビジネスの真実です。


 
 
 

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